『春はあけぼの。
やうやう白くなりゆく、山ぎはすこしあかりて、むらさきだちたる雲の細くたなびきたる。』
清少納言が枕草子(第一段「春はあけぼの・・・」)で歌っているのを思い出す方も多いのではないでしょうか?
中学時代に学んだ古典ではありますが、"美しきものは永遠"と感じさせてくれる一節です。
歳を重ねた今だからこそ、文学の醍醐味を味わえるのも一入。
ご存知のとおり、枕草子は随筆集であり、清少納言は随筆家でした。
短章でありながらも、自然の美しさを明白に表現したEssayistであったのだと思います。
私のお気に入りは、第151段の「うつくしきもの・・・」。
『頭はあまそぎなるちごの、目に髪のおほへるをかきはやらで、
うちかたぶきて物など見たるも、うつくし。』
"あまそぎ"とは、尼削ぎと書き、おかっぱ頭(セミロング)のことを表しているのでが、幼児のおかっぱ頭はツヤツヤで、天使の輪が出来るのも心から"うつくきもの"と思えます(笑)
幼児の白く透き通った肌にしても、髪の毛にしても、何らケアをしなくても"うつくしきもの"ですから、羨ましい限り。
前置きがだいぶ長くなりましたが、先日、アンサンブルフローラのお仲間みかんさんと脳科学者:茂木健一郎さんの講演会に出かけました。
講演会会場の駐車場に入って、思わず周りの年齢層に怯みましたが、若者もそこそこいらっしゃいました(笑)
「脳を使う生活術」と題しての講演。
茂木さんは、ご本人もおっしゃっていましたが、とにかく落ち着きない方でした(笑)
ステージ上を行ったり来たり。
両手も定位置になく、時折り話題がホームラン級の飛びっぷりでありましたが、きちんと話が戻ってくるところはさすがスピーチのプロ。
彼の落ち着きのないところは、私にも共通する点かしら!?
『最大の欠点の近くに、最大の長所がある』
という言葉には勇気をもらいました。
まず自己の欠点を認め、そして、それを悲観せずに、どうやったら良い方向に転換させられるのか考える。
その結果、欠点は長所へと変わり、大きな力になるのだと。
さて、我が欠点の数々とじっくり向き合おうではありませんか!
まずは断捨離!?