「脳科学からみたスズキ・メソード」と題して、脳科学者・茂木健一郎氏の講演会に行って参りました。
今年前半だけで彼の講演会は2回目です(笑)
前回講演会の様子は→こちら
"尾木ママ"の愛称で親しまれている教育評論家の尾木直樹氏と対談経験もあるモギケン(以後、勝手に愛称で呼ばせていただきますが悪しからず)は、教育に関しても熱く語られていました。
私自身も無知でしたが、日本における教育環境とは世界からどのように見られているのか皆さんご存知でしょうか?
「日本の子供は自己肯定感情が低い」とみなされていて、なんと国連からも勧告を受けているとのことです。
確かに私が学生だった頃と何ら変わることのない主要5教科のカリキュラム、受験に至っては偏差値重視。。。
情操を養う教育にあまり力を入れていない点は一目瞭然ですよね。
中でも「ゆとり教育」における極めて残念な点は、詰め込み主義を辞めた分、豊かな心を育む情操教育に力を入れなかったことでしょう。
続けて語られたのが日本の音楽教育。
音楽を習う子供たちは日本にも数多くいて、楽譜は読める、ソルフェージュも完璧、絶対音感も備えている。
しかし、実際の演奏においては、海外の演奏家に比べると、なかなか心に響く演奏が行えず、表面だけに囚われて、内面から溢れ出る自身の音楽を表現出来ない傾向にあるのではないかと。
これを聞いて、思わず譜面どおりに弾ける(吹ける)ロボットを連想してしまいました。。。
技術国家である日本、音楽もロボット化の傾向ありでしょうか!?
では上記に対して何が大切なのか?
モギケンの講演を通して私が出した答えは、「情操の重要性」です。
情操とは、「美しいもの、すぐれたものに接して感動する、情感豊かな心。道徳的・芸術的・宗教的など、社会的価値をもった複雑な感情。」と辞書で定義されています。
後者は専門家に語っていただくとして、前者は誰もが生まれ持ったもの。
それを磨かなければ、ただ錆びついてしまうだけでしょう。
まさに言語と一緒ですね。
ここで注意しなければならないのは、聞き流しはNG。
親や先生が"目の前"で弾いていることにより、神経細胞のミラーニューロンが発火し、脳が本気になるのだそうです。
人間の体の神秘を感じずにはいられませんが、加齢と共に萎縮すると言われる脳。
未来ある子どもの情操教育を行うのはもちろんですが、私自身、アンチエイジングの一つして、今以上に美しいものに触れ、情操を養い、更に豊かな人生を送るように心がけていきたいと思いました。